電気マン山田のちょっと、話、聞いてください

鉄道業界も常に進化し続けなければいけません

鉄道で未来を変えたい

画像解析を用いれば、お客さまにより快適なサービスを提供できる

ワイヤレスジャパン2018に参加してきた。この展示会は、モバイルインフラサービス(移動体通信ネットワーク)と近距離ネットワーク(無線LANBluetooth)を中心に、無線技術の最新動向と製品/サービス/ソリューションの最新情報を発信する展示会である(公式HPより)。併設展示として、ワイヤレステクノロジパーク運輸・交通システムEXPOドローンソリューション&技術展も併設展示されており、鉄道を利用するお客さまにより安全、安心で快適なサービスを提供するためにすべきことのヒントがいくつかあった。
鉄道会社が導入すれば費用対効果が大きいと思われる製品、サービスを記そうと思う。
 
 
(1) 富士通 スマート都市監視ソリューション
 
  • お客さまの混雑検知が可能。指定したエリア内の人数を把握することができる。駅構内の混雑具合が一定のレベルを超えた場合に駅員に通知することで、適切なタイミングで入場制限をかけ、ホーム上の安全を確保できる。
  • 人物の服装の種類や服の色、顔認識ができる。迷い人の捜索を円滑に実施できるようになり、駅員の負担が軽減され、お客さまにより手厚いサービスを提供できるようになる。
  • 混雑具合の状況は、単にお客さまの密度だけでなく、顧客属性(性別、スーツかカジュアルか)などの情報も明らかにできるので、販売促進の考察、顧客サービスの検討など、マーケティングにも応用することができる。顔認証を用いた、改札のない改札(過去の記事をご覧ください)のシステムとの相性もいいのではないか。
  • 人数のカウントをリアルタイムにできるので、各駅の利用状況を状況別に解析できる(天気、気温によって利用客にどのような変化があるかわかれば、ダイヤの組み方もより戦略的に実施できるかもしれない)
  • 導入に際し既存のカメラがすでに適当な箇所に設備されていれば、そのカメラで撮影した映像を解析に使えるので、新たにカメラを導入する必要がない。既存設備を有効に活用でき、導入の敷居が低い。
 
(2) 日立LGデータストレージ 3D LiDAR (TOF)センサ
 
  • TOF: Time of Fright とは、光の反射時間から物体までの距離を計測すること。このセンサは近赤外線を被写体に照射し、光がセンサに戻るまでの時間から物体を検知する仕組み。
  • カメラを用いた人体の検出方法と違う点は、個人を特定できないことである。プライバシー保護の観点上、非常に扱いやすいといえる。
  • ただ、センサがカメラに比べ高価であり、個人を特定できない点以外は、カメラを用いた物体検知と特徴に変わりがないので、安価なカメラを用いた人体検出システムを用い、プライバシー保護の問題は別問題として考えた方が有利かもしれない。カメラで撮影した画像を、個人が特定できない形に加工するのはそれほど難しい技術ではないと思う。それこそ人工知能を用いれば朝飯前なのでは?
 
(3) 深空株式会社 ドローンフライトソリューション
 
  • ドローンを用いた総合プロデュース、すなわち操縦、データ処理、ドローン販売/レンタルをするところがこの会社の特徴。要望に合わせてサービスを提供してくれる。ドローンをレンタルしてその効果を検証することができるので、有効に活用したい。
  • 電気設備をドローンを用いて点検する際は、高倍率光学ズームとサーモグラフィを用いて設備を空中撮影、解析することにより、電気設備の物理的な損傷はもちろん、電気的に不具合がある箇所は発熱することも多く、そうした変化も察知することができる。充電部を素手で触ることはできないので、こうした技術を用いれば人間以上に設備を詳細に、かつ安全に点検することが可能となる。AIを用いた異常個所の検出ができるサービスがこの会社にあるかはパンフレットからは分からなかった。
  • ドローン講習会も実施している。作業員の教育も重要であることを忘れてはいけない。
 
(4) アイフォーコム株式会社 作業員みまもりサービス
 
  • 温湿度・加速度センサを作業員が身につけることにより、作業場所の環境を検知し、熱中症にかかる危険があるような条件の場合はアラートで通知する。加速度センサは作業員の転倒災害等を検知し、現場監督者等に通知する機能がある。
  • 脈拍センサは作業員の活動量を検知し、作業員の健康状態をモニタリングできる。
  • 現在のところ、熱中症の予兆となる体調の変化を感知してアラートで通知する機能がないのが残念。
 
 
(C) 2018 Daichi YAMADA