DENKIMAN

エネルギー業界の気になるニュースをPICK UP

大学では電気電子工学を学び、卒業後は鉄道会社に電気専門職として6年勤め、その後太陽光発電事業者に転職しましたが、今までに得た知見をまとめる為に本サイトを立ち上げました。しがない知見ではありますが、微小でも本サイトが業界の共有財産となればと思っています。

太陽光マネジメント
・予備品、備品管理
・必要十分なO&M業務の内容について考える
・リパワリング、リバンピング
・予備品の保管について
サイト・セキュリティ
・かけるべき保険
・インバータの保証について
・発電所監視カメラ
・セキュリティシステム
関係法令
・モジュールの接地について
・太陽光発電の絶縁について
・サイバーセイキュリティ対策
・主任技術者の専任について
テクニカル
・PRの計算方法おさらい
・モジュールの技術的な話
・インバータの技術的な話
・架台について
・モニタリングシステムについて
・ストリング監視は必要か
・通信異常発生時のトラブルシュート
電験二種取得計画
※非リンクは今後更新予定です。

改札から改札を取り除いたほうがいい

 ショッピングのためターミナル駅に出てくるとワクワクする。百貨店にはほしいものがすべて揃ってしまうのではないかという気持ちになる。すべて揃えるほどの財力はないのだが。
 ついつい買い物をしすぎてしまうと、帰りの改札で苦労することが往々にしてある。ポケットからICカードを出せないのだ。夕方の混雑した駅では、ちょっと改札でもたもたするだけで後ろからの冷たい視線を背中いっぱいに浴びる気がする。

 こんなとき、米シアトル州のアマゾン本社ビルにあるレジなしコンビニ「アマゾン・ゴー」に関する記事を思い出す(1)。正確に言えば「アマゾン・ゴー」には改札があるのだが、本来コンビニにあるべきレジがない店舗というのは衝撃だった。
 このイノベーションのように、駅にあるべき改札を取っ払ってみてはどうだろうか。

 そう考えていたら、すでに顔認証で地下鉄を利用できるようにする実験が中国で行われているらしい(2)。改札口で機械が乗客の顔を読み取り、乗車区間を検知し、運賃は乗客の電子マネーから清算される仕組みだという。
 「アマゾン・ゴー」では店舗の天井にカメラやセンサーが設置され、店内にいる利用者の顔を認識しているという。顔認証技術が進化すれば、改札に機械を設置せずとも顔認証が可能になるのではないか。
 また、「アマゾン・ゴー」では、従来の店舗のように利用者が店舗の奥へ向かうような商品陳列をせず、需要の高い商品ほど出入り口の近くに商品を配列するらしい。そうすることで、店内に利用者が密集しなくなるので、カメラが人の顔を認識しやすくなるのだそうだ。
 これは、駅の混雑を緩和させるヒントだと思う。顔認証技術を積極的に採用することで、今度はいかに駅の混雑を緩和させるか?に焦点が移るようになる。この問題が解決されれば、顔認証技術の恩恵をより受けられるようになるし、お客さまも混雑が緩和され駅をより利用しやすくなるのだ。

 セキュリティやプライバシーの問題などいろいろ乗り越えなければならない壁はあるが、顔認証技術、人工知能が切り札であるのは間違いない。改札口すらなくなり、両手に荷物を持ったままでも全く問題なく電車に乗車できる、鉄道をとことん使いやすい未来を創ってみたい。

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(1) 日本経済新聞電子版「「アマゾン・ゴー」の秘密 棚の配置に良い接客」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29783370U8A420C1000000/

(2) 日本経済新聞電子版「どこまで続く中国経済の「カエル跳び」」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24962880S7A221C1000000/

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